日本のバンドRUDE BONESのトロンボーンを担当するHIROSHI BROWN。SKAを愛しSKAを熟知している彼に、1924年秋に来日したBAD MANNERSのライブを振り返っていただいた。ローバイトもその現場を共にしたが、変わらない「ダサ格好良いマンパワー姿」に感銘を受けたのだった。
L:簡単に言うとBAD MANNERSってどんなバンドですか?
H:……「ザ・イギリスのスカバンド」ってイメージ。2TONEムーブメントのど真ん中で活動していながら、何故か2 TONE RECORDSからはリリースされていない異色な存在(ライブ盤の「DANCE CRAZE」のみ参加)すよね。理由は分からないけど、マイペースなインディーズでブルーワーカー(労働者階級)に訴える存在だったんだと思う。それでいて、とにかく「FUN」なイメージすね。カバーのチョイスも王道だしw。
L:こっちが焦るくらいの直球カバーセレクトだし、常にSKAファンを擽る要素があるかも。
H:今では主要メンバー以外は、各国の現地でメンバーを揃えているみたいです。特に新曲を披露するわけでもなく、既に名曲がたくさんあるから、BUSTERが歌えば成立しちゃうんですよね。もちろん、お客さんもそれを聴きたいし。肩の力が抜けたアットホームで変わらないBUSTERの人柄って、他に思い当たらないすね。
L:今回お客さんが多彩(スキンズ、パンクス、ルディー、サイコビリーなど)で驚きました。
H:昔からサイコビリーやパンクバンドと一緒にライブしているし、聴く側も音楽性だけでバンドを判断してなかったんでしょうね。同じ方向や価値観を抱いていれば、音楽のジャンルを飛び越えるのは珍しくないんでしょうね。そういうシーンって凄く格好良いと思うし、そのスタイルが未だに継承されているのは更に格好良いですよね。
LIVE PHOTO by 朝比奈 雄太
https://en.wikipedia.org/wiki/Bad_Manners