ここ芦ノ湖にブラックバスが存在し今年で100年目を迎えた。そして自分達が生まれる前から文化として根付き、気がつけばボクらの心で宿る重要な存在になっていた。100年もの時が経てば、自然界の環境も変わり、我々が暮らす世の中とブラックバスとの事情も変わった。とは言え、遡ればボクらの原点がここにあることには間違いない。そんな芦ノ湖とは、ボクらにとって胸膨らむ(リスペクト)のは当然。心と肌で感じたい8人が芦ノ湖に集まった。
ボクら8人が思うバスフィッシング
Teru(My First Story)
なかなか釣れないからこそ釣れた時の喜びがデカい、しかもビッグベイトなんて。気持ち良くてあの快楽から抜けられない。
Kouki(Crawler Boyz)
仙台から来ましたけど、ここに立って釣りをさせてもらっていることに感謝したい。100年の歴史を思うとドキドキした。
Tatsuya(Survive Said The Prophet)
バスが100年経っても外来種扱いって不思議。最も外来種は、そもそも大陸を渡って各地を侵略してきた人間かもですね(笑)。このタイミングで、バスは本当に尊いと再認識した。
Teru(Lunker Killer)
この魚に人生を変えられてしまった(笑)。もし世間の風当たりが気になるのなら止めれば良いけど、もう自分は止められない。
Taro(Electric Japan)
バスフィッシングって、自然や生物と本気でぶつかってる感じが最高!
Toshi Koike(Abu Garcia)
バスはシンプルに格好良い。美しい。バスフィッシングに出会っていなかったら今の自分はいない。Respect!
Kawada(Abu Garcia)
同じバスを愛する仲間に出会えたことは、ボクにとっての財産。
Koma 2(Low Bite・Cokehead Hipsters)
BASSINGとは「魚の口に針を掛けるだけが釣りじゃない!」という、ローバイトのモットーと釣りの奥行きを教えてくれた。
1925年、日本にやって来たブラックバス
国内バスフィッシングカルチャーのキッカケを作った赤星鉄馬氏は、どんな気持ちでここ芦ノ湖にブラックバスを放流したのだろう?アメリカ産のバスフィッシングが、まさかここまで我々日本人の心を掴むと思っただろうか?当時の心境を是非聞いてみたい。実際バスフィッシングによって人生を支えられている人がどれだけいるだろうか、赤星鉄馬さんに感謝の言葉を言いたい人は無数にいるに違いない。今年2025年、もしタイムスリップできるなら「ブラックバス来日100周年のビッグニュース」を彼に教えてあげたいものだ。
2005年、特定外来生物に指定されたブラックバス
ブームが故か?この条例のターゲットとして注目を集め、一部の国内バスフィッシングに厳しい規制が発生し逆風に晒された。そして世間の風当たりは一気に悪化。悪者扱いをされ、一部の小学校では外来生物=害魚という教育がなされた。このような情勢に疲れ、傷つき、竿を置いたバスフィッシャーは少なくない。しかしバスフィッシングが禁止や違法になったわけではない。強い意志と高いモチベーション(フィッシャーマンシップ)を持つバスフィッシャーこそが今日までカルチャーを支え続け、この100周年という誇り高い日を迎えた。その強い意志が「遊び」という概念さえも飛び越えて、バスフィッシングカルチャーとしてここ日本に根付いた。
2025年、今なお我々が愛して止まないブラックバス
不遇な時代を経てきたバスフィッシャーから、その時代には触れていないバスフィッシャーまで、とにかくバスフィッシングが好きで、この100周年に敬意と感謝を抱く8人が芦ノ湖に集まった。緑豊かで自然と人間が共存し、観光地としても名高い芦ノ湖。この地で、同じ時代を生き抜いてきた104年目を迎える“Abu Garcia”のリールを握って終日釣りを楽しんだ。“Abu Garcia”とはスウェーデンのタクシーメーターを製造する会社から始まった釣具メーカー。代表ヨーテさんの釣り好きが高じてリールという重要な釣り道具の開発に至ったようだ。まさにバスフィッシングカルチャーと共に歩んできたと言っても過言ではない。
このようなことを胸に秘め、ブラックバス上陸100年目を心から祝い芦ノ湖で竿を振った。 この企画に賛同していただいたAbu Garciaに感謝します。
https://www.purefishing.jp/product/brand/abugarcia/