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Lure Build Blues

津波ツアーズ(元木正実さん)を見ていると、バンドの生き様のように見えるのは自分だけだろうか? それは売れ線でもなく、奇人のように周りを無視して突っ走るのでもない。やりたいコトをやるために世の中に目を向け、現実化するために思考を寄せながら、まんまと自分の居場所を作ってしまう。これは「自分と向き合ったセルフプロデュース」がないと出来ないはず。作ることに特化した職人とは異なり、言わば「自主レーベルで作ったモノは自分で責任を持って売る」というビジネススタイルが出来ているのだ。しかし自分のやりたいコトや譲らない自分スタイルがあるから、決して流された大衆的ポジションになることはなさそうだ。これは「好きなコトを仕事にして継続するための一つの手段」と言えるはず。身に沁みる?。元木さんのビルダー人生を長く見届けている発行人コマツが、彼の過去から現代まで切り込んでみた

元木さんはバンドマン、デザイナー、ルアービルダーと様々な草鞋を穿きながら、全ても上手に繋げて生きてますよね?

元:自分では上手くやっている気は全くなく、常に悪戦苦闘してんねんけど。もし完結していたら、既に辞めてるんちゃうかな?全くアカンってわけではなく、何かしらの手応えがあって、微妙にメシを食っていけているから、また挑戦したくなるんちゃうかな…。釣りをしていて「バイトがあるけど乗らない」とか、竿を振っていたらいつ何が起こるか分からんからなぁ。あれと一緒ちゃうかな?

L:出ました!釣りバカですね?w

35歳でデザイン会社を退職してルアーを作り始め27年目。現在62歳、あの時はどんな気持ちで日々取り組んでいましたか?

元:最初は小学生の工作レベルやったけど、俺としては実に面白かった。まだインディーズトップウォーターマーケットも確率されてなかったから「何か始まるんちゃうか!?」という期待感もあった。音楽をやっている人間なら分かると思うねんけど、自分達のインディーズパワーで世間を動かす可能性を信じていたのかもなぁ…。そう考えたら、あの頃が一番楽しかったんちゃう?

L:僕もアパレルの立場でしたが、その輪にいたからよく分かりますよ。みんな真剣にぶつかって、心から笑顔だったと思います。

ルアービルダー人生を振り返って、挫折やピンチはございましたか?

元:俺なんて工房を燃やしたことあるし、今やれているのが奇跡よね。俺は不在やったけど、塗装ブースの横にあった電気がショートして引火してしまい、スタッフがトイレから戻って消そうとしたが時既に遅しで。機材はもちろん、昔からの釣り道具や大事にしていたギターアンプまで全部燃えてしまった。駆けつけた時には、消防士が撒いた水がポタポタと滴っていて、実験に失敗した博士のような髪型のスタッフを見て笑いそうになったわ。ホンマに「オワッタ…」と思った。

L:でもそのタイミングで、創るルアーをウッド製のハンドメイドから量産型のプラスチック製にして、自分で塗らずに塗装は外注に出すという、ブランド姿勢をガラっと変えて再スタートしたじゃないですか!?あれは他社ブランドとの差別化になったというか、笑っちゃ失礼ですけど、まさにピンチをチャンスに変えたファインプレーっすよw。

元:だって、もう割り切るしかないやろw!

振り返ると、元木さんにとって「メキシコとの出会い」は大きかったように思えます。海外の釣りに触れ、メキシカンテイストを自社に取り入れ、圧倒的な個性と路線を獲得しましたよね?

元:「世の中にこんな楽しいことがあるのか?」と衝撃しかなかった。ぶっちゃけ、あの頃ウチで大ヒットしていた“ビートキング”さえあれば余裕と思ってたけど、全てが新鮮で「バス釣り」をゼロから考えるキッカケをくれた。コマツ(発行人)と船に乗ったらコマツはヘドン/オリジナルザラスプーク(プラスチック製)で、俺の倍以上のバイトを貰っていたやろ?あれには凹んだわ…でもあれもプラスチックルアーを作るキッカケにもなったで。あと空港から向かう道中の風景(ミントやピンクの家屋や看板)に驚いたし、カラベラのようにドクロをあんなポップに扱うのも驚いた。一気に好きになって、これを自分ルアーのアイデンティティーに生かさない手はないと思ったら、パッケージやルアーペイント、ネーミングまでに大きく影響を受けたわ。

L:あの時点でメキシコを肥やしに完全一皮剥けましたよ!またしてもファインプレーだと思います。

元:それまではアメリカンなルアーに和風を取り入れることを意識していたけど、メキシカンカルチャーを入れたミックスチャーがしたくなった。新しいものを生み出すには「やっぱり!ミックスチャーやな!」って。これも音楽の影響があるかもやな。

L:またそれが自分のオリジナルと化しますからね。

今年で62歳を迎え、最近ではお子さんまで授かって、拠点をマザーレイク琵琶湖に移して、新たなスタートについてお聞かせください。

元:子供は精神的な支えになるしプラスしかないね。可愛くて仕方がない。引っ越しに関しては、土地代の安い琵琶湖付近に大阪から来ただけで、80歳までローンあるしなw。もちろん琵琶湖もえーけど、ここ7年くらいご無沙汰やから、今はやっぱりメキシコ行きたいわ?。

L:この年齢で琵琶湖に落ち着くと思いきや、まだまだ釣りバカなこと考えてますねw。

https://tsunami-lures.com

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