「ピュアフィッシャー」とは彼の事だろう。名声やプライドに左右される事なく大好きなバス釣りと共に生きる。そんな姿勢がブレることなく、大人になってもスタイルを貫く。その釣りを愛して人の力を信じる姿勢には脱帽。長良川をホームに地元を愛し釣り人の幸せを応援する30 LURES。その懐深いオーナーの三輪さんに彼のフィッシング論を聞いてみた。
「価値あるFACE TO FACEを心掛ける」
- 3:釣りの将来を考えたら、若い世代を育てないと文化として残らないと思うんですよね。若い子達とは価値観の違いやズレがあると思うし、なのに大人と若い子達の間が空いちゃうと、釣り場のルールや考え方などを伝えられない問題が出てくると思うんです。
- L:地元愛と正義感だね。
- 3:僕が今日までバス釣りを楽しんで来れたのは、バス釣りを伝えてくれた人達や文化があったからだと思うんです。それって純粋にありがたい話で感謝したい気持ちが強いんです。その気持ちを形に変えたり表現するとしたら、今度は僕が次の世代にちゃんと伝えて行きたいと思ったんです。僕が学生だった頃、翌日の琵琶湖釣行に備えて釣具量販店に買い物に行ったんです。子供ながらに「何が釣れますか?」と聞いたら「これを投げとけば釣れますよ!」と、僕がどんなタックルでどんな場所で釣りをするのかも聞かずにギル型ルアーを薦められて。翌日の琵琶湖で使い方がさっぱり分からなくて苦い思いをしました。おそらく彼は、お店のルアーが一個売れたらそれで良くて、おそらく僕の琵琶湖釣行なんて気にしてないんですよ。僕は自分がお店をやる立場になって、ちゃんとお客さんと向き合って楽しい釣りを薦めたいし、地元に散らばった釣り人同士が結ばれるように点と点を繋ぎ合わせる役目もしたいと思ってます。釣りを通して、釣り人同士が結ばれて一緒に釣りに行ったり情報を交換したり、その人達の釣りを豊かに出来るのが釣具店だと思うんで。
- L:橋渡し的な考え方ですね、これも完全にローバイトと一緒ですよ!それにしても頭が下がります。
「RESPECT! 長島カリフォルニア化計画」
- 3:カリフォルニアの人達ってフレンドリーで気軽に話しかけてくるじゃないですか?あの雰囲気が凄く好きなんで、啀み合いなく釣り人同士もちゃんと繋がればトラブルや事故も減ると思うんですよね。僕の住んでいるこのエリアって橋と橋に挟まれている特殊なエリアじゃないですか?長良川と木曽川と揖斐川が並行して流れているんで、それぞれ河川をバスボートで走り回れて、ウチみたいな釣具店があって、レコーディングスタジオもあって、ここ地元をカリフォルニアみたいにしたいんですよね(笑)。先日もブーストしている車がいたので、見るに見兼ねて家まで戻ってコーヒーを片手に声をかけに行きました。女の子二人でしたが喜んで飲んでくれましたよ(笑)。その前も堤防の河川敷に車が迷い込んで閉じ込められていたので声をかけて。一定の時間になるとゲートに鍵が掛かるので、多分それを知らないで入ったんでしょうね。事情を聞いてみると3時間も葛藤していたみたいで。偶々鍵を持っていたのでゲートを解放してあげたら喜んでました。
- L:地元愛が強いんですね。
- 3:何かと気軽にコミュニケーションが取れる町になって欲しいんですよね。カリフォルニアみたいに、知らない人がドーナツとかドリンクとかくれたりして、ちょっぴり世話焼きでフレンドリーな感じが好きなんですよ。
- L:それ、飴ちゃんくれる近所のオバちゃんスタイルっすね(笑)。それにしても良い話。こりゃ、30ルアーズは各県に1店舗は欲しいところですね(笑)。
<二人大爆笑>
30 LURES
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