穏和な人柄でありながら、時に攻撃的(ハードコア)なイラストレーションで驚かせてくれるEND氏。ライブハウスとストリートで育ったバックボーンが彼の作風に表れるのだろう。過去のアパレルブランド経験を生かし、現在では自分の拠点とも言える渋谷にショップ「GReeD TOKYO」を構えストリート感あるオリジナルブランド「OLDX」も展開中。以前よりバンドシーンで縁のある彼に2022年のローバイトマウスTEEを描いてもらった。ストリート感溢れる彼のタッチはまさに期待通り。そんなEND氏に彼のルーツを尋ねた。
2007年くらいからですかね?NUMB(NYHCスタイルのハードコアバンド)のナツオ君に声を掛けられてフライヤーを描き出しまして。あの頃は既にカルチャーが盛んで、みんな何かを目指して果敢に挑んでいましたよね。バンドやDJ、スケートにグラフティーにドメスティックブランドを立ち上げたり、ジャンルは違えどお互いに刺激を何かと受け合っていましたよね。今の20代と比較すると、僕が絵を描き出した時代は恵まれていたと思います。今はSNSで広く浅くチャンスは一杯あるかもですが、何かと分散してしまい情熱の入れ方が違う気がします。今も濃く深くのめり込めれたら成長は絶対早いですけどね。元々はハードコアのフライヤーを描くことが多かったですけど、10年経った頃にやっと他のジャンルにも関われるようになってきました。最近はリアルなものから離れてルールを決めないで描くようにしてます。例えば…ビルとビルの間に階段があるとしたら、一階からでなく二階から階段があるとか?実際にはないズラした目線もいいかなと。せっかく人が手で描いているので、アンバランス感や微妙なズレも味として考えるようになってきました。今後も自分のスタンスで緩くやっていきますが、ライブのフライヤーは情熱先行なので趣味の延長で描いていきますし、自分の絵はマイペースながらも、アート展を多めにやっていきたいので頑張っていこうと思います。
END:
影響を受けた90年代のUS HARDCOREやPUNKのフライヤーを中心に、現代のフライヤーへと継承する姿勢や信念が特徴的なフライヤーアーティスト。
@endflyer
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