サーフィンは海に入れば孤独に波と向き合い、自然相手に柔軟なセンスで時を楽しむ。そして海から上がれば、そのセンスが反映しで格好良いライフスタイルになるとオーナーのSOWSHIは考える。同じ自然相手に生きるフィッシャーにも同じニオイを感じているようだ。
親がサーフィンやスケボー、キャンプにゴルフ、釣りも好きだったので、子供の頃から週末には東京から自然豊かな地方に出向くことが根付いていました。大人になって僕が釣りにハマったのは3年前くらいですけど、初めて行った亀山ダムが幼少の記憶の片隅にあって驚きました(笑)。それらを踏まえて考えても、当時からのルーティーンこそ自分のベースになっていて、今は自分がリアルに体現した考えをライフスタイルやアパレルブランドに全力で注いでいます。
南カルフォニアのキャプテンズヘルムが日本に上陸したのは丁度10年前のことで、簡単に言うと「カルチャーショップ」や「ガレージストア」に該当します。「ここって何のお店なの?」と思ってしまうように、サーフボードを筆頭にアウトドアハードギアから古着まで、様々なライフスタイルをコンセプトに展開しています。元々はサーフベースのブランドなので、本国からは日本でもサーフ系に力を入れて欲しい意向があったんですが、でも自分のルーツを振り返るとサーフィンだけでは収まらないカテゴライズがたくさんあったので、日本ではもっと幅広い展開がしたいと考えたんです。そこで4年前に本国と交渉して国内のブランドライセンスを全て買い取ることにしたんです。おかげで今は幼少から身につけた「僕なりの格好良い遊び」を全面に出して、もちろんキャンプや釣りも発信しているっていうわけです。
本国から一番影響を受けたのはスタイルでした。物を売っているだけでなく、出入りしている人間がプローサーファーだったり、その道のキーマンやクリエイターだったり、そんな人達がナチュラルにチルしている空間に凄く憧れたんです。それには絶対にテラスが必要で、 このお店にはマストで備えました。東京って「面白い人種が一杯いて、それが密集している」それが東京の良いところだと思うんです。おかげで色んな分野のエキスパート達が、ここでタバコを吸ったりコーヒーを飲みながら寛いで、色んな情報をシャアしていく。サーファーやフィッシャーなどがナチュラルに交わり新たな遊びやスタイルがクロスしていく。そしてここから生まれたものが東京のカルチャーとして発信されていく。遊びから生まれた仕事や交友関係、時には恋愛にも発展していくなんて…正にイメージ通りで大変嬉しく思ってます。
サーファーってモテる人生を送っている人が多いと思いません?アクティブで、横ノリ特有のビジュアルだったり、真剣に遊ぶ姿が魅力的だと思うんです。でも同じ自然界で遊んでいる釣り人って…野暮ったいビジュアルの人が目立つなと。どんなに釣りが上手くとも、どんな釣具を持っていようと、もう少し見た目や遊び方のスタイルも気にした方が良いように思えちゃうんですよね。日本のバスフィッシングカルチャーがどんな発展を遂げて来たか知らないけど、この蓋を開けてみてもったいなく感じました。正直、僕は釣り業界に馴染めないと思ってましたが、でもローバイトさんやヴィレッジドアさんやDRTさんなどの存在を知ってかなり安心しました(笑)。そして僕もこのマーケットを格好良く変えて行きたいと思ったんです。車にボードを積んでいて格好良いように、車にロッドを積んでいてモテるようになったらヤバくないですか?そしていつの日か“オカフィッシャー”が出てきたら、小松さん!僕らの勝ちですよ(笑)。
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