ロックとフィッシングを行ったり来たりしていた「ロックでフィッシャー」なism杉山社長。そして辿り着いたのが「ロン毛社長」。その「ロン毛社長」とローバイトがロックでフィッシングな楽しい対談を掲載。
[まだロン毛でなかった釣り少年]
- 杉:父親が釣り好きだったので、幼い頃に船酔いで地獄のような思いを何度もしてました。とにかく辛い印象しかなかったのですが「釣りバカ大将」という漫画で釣りにハマりました。
バス釣りは小学3年生から始めましたが全く釣れない日々が続きましたね。でもアシの中にラバージグを打ち込むストラクチャーを狙う釣りを覚えてからはコンスタントに釣れまして。
- L:昔は何かと釣り方が開拓されてませんでしたらね(笑)。
- 杉:それを掴んでからは余裕の釣行でした。毎週月曜の「少年ジャンプ」を買って、家からオニギリを持って行って、淀川の河原に着いたらムシャムシャ食べながら新刊を読むんです。そして全て終わったところで「そろそろ釣りでもすっか?」って(笑)。
- L:釣りと“EAT”は分かりますが、まさか“READ”まで持ち込むというスロースタイル。
最近釣りとキャンプを融合する遊びも浸透してきましたが、まさに先駆け的なプレーでしたね。
杉:なので「バスはよく釣れる」というイメージを持っていたので、後に釣りを再開した時には釣れなくて相当傷つきましたよ(笑)。そんな釣りを楽しんだ小中学生時代でしたが、中学卒業式の催し物でアコースティックギターに触れる機会があって、凄く新鮮で興味を持ってしまって。それがギターとの出会いだったのですが、そのまま高校に進学をしたのでそれきりでした。
[開花した音楽の才能]
- 杉:僕の場合…たまたま歌えたんですよ(笑)。小学校の時は少年少女合唱団からスカウトが来たり、中学校の時は音楽の先生が「合唱団の名門校に推薦状を書くから行きなさい!」とか、何かと声をかけてもらったのですが気が進まなくて(笑)。で、普通の高校に進学して音楽の授業で独唱をした時に、校内でバンドやっている人達が「バンドやらへん!?」とわんさか寄ってきて。あれは“モテ期”でしたね(笑)。でも中学生の時に触ったギターが気になっていて、せっかくのお誘い(歌うこと)も全部断っていたんですよ。でもそんなある日、またお誘いが来たのですが、彼の場合は「こんな音楽やらへん!?」と参考音源を僕に渡して来たんですよ。
- L:他の誘いより具体的な音楽性を提案してきたと?
- 杉:はい。その中身はと言うと、当時のヘビーメタル、ハードロック系でイングヴェイ・マルムスティーンやエアロスミス、オジー・オズボーンが入っていて。それを聞いて「世の中にこんなロックがあるのか!」と凄く驚いて。感動してしまい、その彼とバンドを組むことにしたんです。
- L:それがメタル(ロン毛)との出会いですね(笑)。
- 杉:でも彼はギタリストなんで僕はギターを弾くことが出来ず、ギターは自分のエレキギターを購入して自宅で鬼のように練習し始めたんです(笑)。確か…オジー・オズボーンにザック・ワイルドが加入したタイミングだったと思います。だから生まれて初めてコピーした曲はザック・ワイルドの曲なんですよ。
- L:うぉ?「MIRACLE MAN」?あの曲って攻めてますもんね!
- 杉:はい!
- 杉&L:大爆笑!
- 杉:むっちゃ練習しましたもん。そこからは雑誌「YOUNG GUITAR」を買って、ひたっすら練習でしたね。思うにメタル系のギターリストってアスリートなんですよ。とにかく1日に何時間も何時間も一生懸命ギターを特訓するんですよ。後に自分がギターを弾くバンドも組んで活動もしましたが、家庭環境にトラブルが起きてバンドを止めなきゃいけない事態になりまして。看板屋さんに正社員として就職をしたんです。で、バンド活動も落ち着いていたので、久々にバス釣りを復活してみたんです。でも時代が変わったのか?当時の自分の釣りが全く通用しなくて驚きました(笑)。