遊び上手な昭和が生んだビックリマンシールのスタイルをベースに、ギャグでパロったり、マニアが絶えないスニーカーを履かせたり、ぶっ飛びキャラクターで自由に遊ぶ「MARDOCK」な感覚。それは原宿で覚えたストリートの遊び感覚とも言える。
- P:2人とも音楽と服が好きで15~16代から毎週のように原宿のショップを訪れ、後に自身もショップで働く様になって。「ピリオンダラーズ」と言うお店に良く溜まっていました。そこは個性的な人がよく出入りしていて、その中にマサオくん達もいましたね。
- M:そこを卒業して原宿のとんちゃん通りに「BOOTLEG BOOTH」のお店を出して。彼もその頃「BAZZBONE」を始めて、仲間が色んなブランドを立ち上げてドメスティックブランドが元気な時代でしたよね。ウチの「BOOTLEG BOOTH」 でもコマツ君(発行人)の「SUSPEND」を扱わせてもらったり、裏原ストリートの音楽カルチャーとアパレルカルチャーが融合して、その勢いは物凄かったですね。でもそれから2000年前半くらいですかね?そのシーンも落ち着き始めて、ボクもその時期には既に離れていました。
- P:その時代から15年ぶりくらいですよ!?急にマサオ君から連絡があってw。
- M:ボクも家庭環境で色々あって、地元から離れてちょうど10年が経ち、その年に意味を感じてしまい思い切って連絡しましたね。でも彼とは若い頃から先輩に揉まれる後輩的な立場が一緒でw、何かと立場が似ていることから仲良くしていたんですよ。思えば、このブランド「MARDOCK」も2人で立ち上げて少し動かしていたんですが、なかなか結果が出ず徐々に連絡を取らなくなってしまって。
- P:だからある意味、今回のアクションはリベンジなんですよ。久々にマサオ君の話を聞いたら、自主でソフビ(ソフトビニールのオモチャ)を作っていると聞いて刺激受けましたね。
- M:昔からオモチャは好きだったんで、そっちの世界で少し動いてみたんです。いわゆる「ヲタク系」や「サブカル系」こそ、当時のストリートの感覚に似ているような気がしてw。そこに「ビックリマンシール」の文化があることを知って火が付いてしまいました。
- P:最近は「ストリート」という言葉が軽く使われる世の中で、ネットでプロダクトしてネットで販売できるような、誰でもブランドを立ち上げられるイージーな世の中になっちゃったじゃないですか?そんなところで再びアパレルで「ストリート」を名乗るのも寒いというかw。自分はポッと出じゃないしストリートで育ってきた自負もあるんで、当時のノリを生かした表現をしたいと思ったら、少しベクトルを変えた「ビックリマンシール」に共感したというか。ここにはまだアンダーグラウンドな感覚が残っているように思え、このマーケットに自分らが育ってきた「ストリート」な感覚を持ち込んでみようと思ったんです
- M:で、いざボクらが動く時は、元々の繋がりやルーツのある人と一緒したくて。
- P:ボクは「続けている人こそ本当に凄いな!」と思っているので「だったらコマツ君だろう!」という話になってw。
- M:フィッシングをアパレルやジンで伝え続けているコマツ君に会いにきたわけです。
ということで、アングラ同士?サブカル同士?ローバイトジンにお迎えすることになりました。遊び(クリエイト)にセンスとタイミングは重要ですね。今後の人生も楽しんじゃいましょ!感謝。
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