懐かしいメモリアルなタックルを目の前に当時のフィッシングライフ振り返る
ここは「コールマンコレクターズクラブジャパン会長」の監修の元に作られたOrangeが誇
るミュージアムです。ヴィンテージコールマン製品を筆頭に、アウトドア周辺の懐かしい
アイテムが目の前を埋め尽くしています。そもそもコールマンとは貸ランプ業からスター
トしたらしく、電気が普及していない田舎や農村に重宝されていたようです。しかし後に
電化の波が訪れ、ここにも展示されていますが、あのコールマンがトースターやワッフル
メーカーを作った時期があったみたいですね。残念ながら売り上げは伸びなく社内で頭を
抱えている時に第一次第二次と戦争が訪れたようです。おかげでコールマンは軍需品とし
て採用され社内危機を乗り切ったという。そしてベトナム戦争後、ひと段落ついた軍人達
が外で遊ぶ「息の長い道具」として再び愛され始めたわけです。そんな時代と共に生きて
きたコールマンの産物をうちでは展示させていただいています。僕自身も5~6歳から家族
の恒例行事としてキャンプでコールマンは慣れ親しんできました。今の方達は「目的がキ
ャンプ」ですが、僕らは観光で旅をする手段としてキャンプをしていました。親父と「ど
のルートからどこで休憩して、最終的に何処を目指すか?」なんて、地図を睨めっこしな
がらプランを考えるのが好きでした。今思えば、そこにしっかりコミュニュケーションが
存在していたかもしれません。今も昔も「人と人との絆さえ生まれる」のがキャンプなん
でしょうね。当時愛用していたコールマン製品だって未だに使えますし、僕も息子娘世代
にそれを伝えていきたいと思っています。
懐かしいメモリアルなタックルを目の前に当時のフィッシングライフ振り返る
親父がサーフィンやキャンプやバス釣りが好きだったんで、休日ともなれば家族全員でお
弁当を持参しながら釣りに行ってました。親父は寂しがり屋だったんで、友達のように僕
と遊んでました。おかげで親父から学んだ遊びが根付いて、釣りをしながら仕事までアウ
トドア業界ですよ。今考えたらナチュラルに英才教育ですね(笑)。今がバス釣りブーム
のサードウェーブだとしたら、あれは僕が4歳の時でファーストウェーブになるかと思い
ます。東幡野池や加古川エリアはバス釣りが盛んでノーフィッシュの記憶がありません。
特に僕はギアモノ(道具)が好きだったんで、造形美の魔力に取り憑かれコレクタブルな
所有感を追いかけていました。それはキャンプ道具にも同じことが言え、少年の頃からそ
の感覚は変わっていません。今思えば「あんな使えない物でよく遊んでいたんだな…」と
信じられないですよ(笑)。魚探だって2Dだったけど、現代は3Dで360度見えてしまう。
当時は「食った?」とか「ここのボトムは?だろう?」とかの予測でしたが、現代は予測
でなく事実を直視できますから…驚きですよ。昔の車にハンドルの遊びがあったように、
釣り具も日に日に進化しているんでしょうね。でもそんな不便な時代でしたが、当時の体
験をさせてもらっているんで、今のハイスペックな道具を素直にリスペクト出来ますし、
道具に触れ合うたびに常に刺激を受けて楽しいですね。そしてやっぱり、自分の青春期を
過ごした「ネオヴィンテージの釣具」は僕の宝物です。親父を辿るのは悔しいけど、あの
時があったから今があるんで…感謝ですね(笑)。
写真に写る珍しいコールマン製品の数々はOrangeアパレル館3Fにて展示中。
またネオヴィンテージなルアーは山本店長の私物です。
https://shop-orange.jp