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鱗とカラベラ

サム山岡さんは国内ルアーフィッシング界で外せない伝説のハンドメイドルアービルダー。
1994年にLUCKY CRAFT社から発売された“SUMMY”は、当時のバスフィッシャーで知らない人はいないはずだ。彼のハンドメイドが採用された代表作とも言えるだろう。現在では息子の隆太さんが、その後に立ち上げたブランド “SUMLURES”の看板で活動中。鱗模様のリアル系が中心な“SUMLURES”だったが、隆太さんは新たなカラーとして他ブランドとのコラボを思い立つ。トップウォーターバスフィッシング界で大人気の“津波ルアーズ”と“STOCK LURES”、そしてソルトルアー界の“GO- PHISH”に声をかけ「時に奇抜で時にコミカル」なカラーデザインを実現。

FRANK SUM/ collaboration color
70mm/11.6g/Hook:#6//¥1900&tax

SUM POPPER/collaboration color
74mm/10.5g/Hook:#6/¥1800&tax

この融合シリーズも今年で3年目を迎え、近年ではバスだけでなくチヌをターゲットに盛り上がりを見せているようだ。プロダクトと歴史と魚種までもが融合するこの現実を以下のお二人に聞いてみた。

SUMLURES(山岡隆太さん)に振り返っていただいた

  • 隆:今から45年くらい前ですかね?僕がルアーフィッシングにハマって「僕もルアーが欲しいんやけど・・・」って言ったら「そんなのワシが作ったる!」って、それがルアー作りの始まりですよ。バスを見たこともなければ釣ったこともないんで、積み木を削って僕に差し出した初めての作品はお世辞でもルアーに見えなかったです(笑)。でもそんなタイミングで親父もバス釣りにハマり出してよく2人で釣りに行きました。親父はそこから研究を重ねて、バルサを削った“FAT PENCIL”を初めて投げた時は、ポーズがピタッと止まって、次のアクションに移行しやすいというか。今までに感じた事が無い操作感を体験した気がしましたね。しかも直ぐに釣れたし。そう考えると“SUMMY”は少し違ったルアーの印象を受けましたね。以前は“サム山岡”という名義で、ルアーを個人規模で人に販売していて。それをアメリカの釣り業界の方がバスプロにお土産だったかな?として渡したところ、もっと欲しいと言うプロが現れ、それを現地で頼まれて我が家を尋ねて来たのが当時のLUCKY CRAFT社の加藤さん(後にジャッカル社、現レヴォニック社の名高いルアーデザイナー)だったんです。それをキッカケに“FAT PENCIL”をLUCKY CRAFT社からプラスチック量産化してリリースされたのが“SUMMY”なんですよ。1999年には自分も手伝い出して“SUMLURES”として独立。そのタイミングで新たなオリジナルデザインの“Fat sum”を出して今に至ります。そして、親父も今では83歳になりました。
  • L:それにしても津波ルアーズさんとのコラボは驚きですね。
  • 隆:そもそもウチのルアーは鱗を描いたリアル系デザインが主だったんで、津波さんのデザインが載ったら過去にない仕上がりになると考えていました。丁度“FRANK SUM”という鱗がない型があったのでお願いをしました。それが今では元木さんにも世間にも受け入れてもらえて、今年で3周年目の限定コラボも展開をさせてもらいます。特にチヌトップに関しては、可愛いヒットルアーが口にぶら下がっていたら斬新で写真映えするし、今回のような機会に「楽しむ釣り」を提案出来たら良いなぁと思っています。

https://www.sumlures.co.jp

山岡隆太さん:
“サム山岡”を名乗る父の山岡勲さんは、京都で輸入玩具店を営みながら幼い息子隆太さんや愛犬「サム」と共に釣りに通っていた。後に名作ルアーを残すルアービルダーになる。現在では息子隆太さんが、父の残したその名作を絶やさないようにブランドを運営し、同時に新作開発やフィッシングイベントの出展など率先して活動を行っている。

津波ルアーズ(元木正実さん)に振り返っていただいた

  • 元木:ルアービルダーをやる前は、相当“SUMMY”にお世話になっていたなぁ。それよかサム山岡の初回作のキッカケがJr(隆太)だったとは知らなかったわ。原作ルアーを見せてもらったけど、マジ感動したもんなぁ…。コラボのお付き合いなんて夢のようやわ。
  • L:津波ルアーズも28年目ですが、ルアー作りのスタートは何だったんですか?
  • 元木:自分で作ったルアーで釣れたら嬉しいやん?作ってはみたが、思うように動かなくて苦戦したけどな。独立が1999年やったら…もしかして俺の方が先輩なんちゃう?
  • L:いやいや、親父さんが名作を編み出している頃の元木さんは、バリバリのバンドマンですよね?もしかして、この後に及んで対抗しようとしてます(笑)?
  • 元木:ウチは1998年やったから…ま、えーか(笑)。
  • L:元木さんのターニングポイントはありますか?
  • 元木:2003年にバス釣りでメキシコ遠征した時、釣り場も施設も目に入る全てが衝撃やった。空港着いた途端に写真を撮りまくったし、建物や家具食器の生活用品まで魅力的に見えて「この雰囲気は絶対ルアーに使おう!」と思った。日本のスカル(ドクロ)のイメージはホラーだったり暗いイメージだったりするけど、それをあんなにポップに表現する異国文化に触れたのはデカかったわ。
  • L:ところで今回のコラボの感触はいかがですか?
  • 元木:ウチでもない本来の“SUMLURES”でもないユーザーにウケている。それは“FRANK SUM”が“GO-PHISH”ともコラボしているからか?バス釣りでなく、チヌトップで愛用してくれている人が増えてんねん。そもそもバス釣りの経験がない人やったり、トップウォータースタイルとは無縁な人達やったりするから、ウチのデザインを見たらかなり衝撃的みたいで(笑)。チヌはトップへの反応が良いってことが知れ渡ってから、バスのトップ好きな人がチヌで癒されているのかもな。ウチはバスのトップウォータープラグしか作っていないけど、この機会に自分のスタンスを変えることなく、チヌの世界にも“トップウォーターバスフィッシングの遊び心”を持ち込めたとしたら相当嬉しいし、とてもありがたく思っている。なんせトップは最高やから!

https://tsunami-lures.com

元木正実さん:
比類なきユーモアが際立つ釣り業界の異端ブランドの代表、そしてルアービルダー。元々バンドマンでありデザイナーであった1998年、木片をカッターで削りトップウォーターバスプラグを作り始めたのがスタート。過去の遠征釣行の経験を生かした結果、現在ではメキシカンテイストのカラーリングがブランドの顔になり注目を浴びている。

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