ブラックバスが日本にやって来て、最初の一歩を刻んだ芦ノ湖。その歴史は2025年で100年を迎えた。そんな歴史的な出来事を祝うべく、弊誌では昨年Abu Garciaの協力をいただきリスペクト企画を掲載した。そして今年2026年6月。再びオープニングページを飾った芦ノ湖を背景に、今年は「丸型のアンバサダーを愛する」をテーマに11人のメンバーが集まった。101年目を迎えた歴史ある芦ノ湖同様に、そして”アンバサダー”も長い歴史を歩んできたリールである。そんなノスタルジーな想いを芦ノ湖に抱きながら、101年目の芦ノ湖とブラックバスを訪ねた。
芦ノ湖に集まった丸型Ambassadeur好き× 11
- Kawada(PFJ)w/2500C
- Teru (Lunker Killer)w/5500C FACTORY TUNED
- hayaken(RADSENSE)w /4600CI
- Koike(PFJ)w/4600C 赤ベロ 91年製
- Koki (crawlerboyz) w/6500cl
- Takai(Ratty Twister)w/5500C 1978年製
- Terry(PFJ) w /5500C Fan edition 2025年製
- Tachihara(Legend)w/5500C Special オリムピック復刻モデル
- koma2(Low Bite) w/Morrum SX3600G ULTRA MAG
- Teru(DRTプロスタッフ)w/5501C
- Tatsuya(PFJプロチーム) w /4601CA FACTORY TUNED
Ambassadeur lovers assemble
変わらないスタイルが存在感を放つリール“アンバサダー”。そんなリールをこよなく愛する4人が集まった。昭和から愛用しているオールドスクールチームにはTachiharaさんとTakaiさん。その時代を継承するが如く愛して止まないニュースクールチームにはTatsuyaさんとkokiさん。新旧に別れたアンバサダーフリークは、それぞれの価値観と想いでマイリールと向き合っていた。今回の発起人でもあり、新旧で言うと中立的な立場のTeruさんが4人に「アンバサダー愛」を尋ねた。
- Teru:それでは…皆さんのアンバサダー遍歴を教えて下さい。
- Tachihara:始めは高くて買えなかったけど、大学生に入った頃かな?2500Cを購入して、後に釣り業界に就職したのでアンバサダーを取り扱う立場になりました。
- Takai:小学生の時に近所の池で仲良くなったお兄さんがいて、その人の家に遊びに行ったら見たことのないリール(アンバサダー)が山程あって。どうやら海外から取り寄せていたみたいで衝撃的でした。そこから同級生同士でアンバサダーブームが起こったんだけど、子供が手を出せる値段じゃなかったですね。
- Tatsuya:皆さんとは逆で僕は釣り歴が長くないので、周りと被らない個性的なリールを探していたら出会った感じですね。で、ハマって行ったら…周りと被らないはずなのに、同じ地元仙台でkokiと出会うみたいな(笑)。
- koki:僕は10歳からバス釣りをしていて、翌年にはアンバサダーのウルトラマグライトプラスでベイトデビューして、後にアンタレスのようなリールも使うんですが、大人になってクローラーベイトスタイルをやりだしたんで、1ozのルアーも投げやすく冬でも凍らないので再び愛用しています。
- Teru:やはり世代によって、新旧それぞれ出会いがありますね。今日はそれぞれ愛用品を持ってきていただきましたが、それについて教えて下さい。
- Tachihara:普段は2500Cがメインですけど、これは1990年にオリムピック社が5500C(ブルーシルバー)の復刻として作ったサンプルですね。コロナの時かな?家を整理していたら発見して、ちょっと古いリールだけど最近使い出したリールです。オートマチックなリールとは違って、機械を操っているような気がしてやっぱり楽しいですよね。
- Takai:これは1978年製の5500Cで、ナイロンラインを付けたバスのトップウォーター用にしているリールですけど、ハンドルを変えているくらいで特にチューニングはしてないです。
- Teru:巻いている糸でリール(イエロー)の雰囲気も変わりますね!
- Takai:実は結婚式のワイシャツを買えと婆ちゃんに小遣いをもらったのですが、いただいたお金がこのリールに変わりました(笑)。
- <一同爆笑>
- Tatsuya:自分は4601CAのパーミングモデルなんですけど、ルアーが2ozまでの釣りやビッグベイトの釣りに愛用しています。チューニングはベアリングとハンドルをバリアル87に変えています。今はナイロンですけど、先の30mくらいはその釣りにあったラインを巻いて、そこから下はPEを巻いている感じですね。
- koki:これは6500CLです。フレームとブレーキプレートはFTで、ギア廻り純正、シャフトは純正を加工してベアリングを入れてます。
- Teru:あとクローラーボーイズと言えば?
- koki:ハンドル周りが軽くなるんでBドラグを付けて、バリアルを付けたいのでサイドカップはCLに。唯一CLって普通の純正ハンドルもS字も似合わないんですけど、でもバリアルを付けるとメチャ格好良いんですよ。ドラグを軽量化して強いハンドルを付けた以外は、アブファクトリーから出ている純正ですね。あとはパイロットガイド中抜き、スプールは社外品です。
- Teru:今日は新旧でアンバサダーを好む方達に、ここ芦ノ湖に集まっていただきましたが、お互いの印象はいかがでしたか?
- Tatsuya:それ、難しいな?(笑)。僕らは先輩達の背中を見ていただけだから。
- Tachihara:でも、一般的には軽量化や多機能を好む傾向があると思うんだけど、さっき「人と差別化したい」って聞いて面白いなぁと思いました。
- Tatsuya:あくまでも、一通り使ってみての結論なんですよ。新製品は基本的に機能がオートマチック化しているから楽なんですけど、もっと自分好みに寄せたいというか…アメ車を可愛がるようなマニュアル感が好きですね。
- Tachihara:僕らの時代は国内メーカーでなく「いつかはアンバサダーを買いたい!」というに憧れの存在だった。現代の国内リールはハイスペックな製品がたくさんあるけど、アンバサダーって変わらないじゃやないですか?「もしかして、最先端な波に押されてユーザーが途切れしまうのでは?」と不安に思った時期もありましたけど、こうしてアンバサダーを選んでくれるっていうのは嬉しいですよね。
- Takai:効率を基準に考えるのも分かるんですけどね…。現代的なリールと魚を添えて記念写真を撮っても、リールに目が行かなくスルーしてしまうけど、やっぱりアンバサダーを横に置くと「この人、ハンドル変えてる!」とか「この人のリールカラーって珍しいな?」とか、何かと目を引くし写真映えもするんですよね。リールの存在感がありますよね。
- koki:カラー別で集めるコレクターみたいな人もいるし。
- Tatsuya:手元のリールで組み合わせて遊ぶことも出来ますよね。
- Takai:はじめて二人のようなバリアルハンドルの組み合わせを見た時は正直驚いたけど、実際ビッグベイトのような釣りは僕らの時代には無かったんで、これもそれもアンバサダーが必要とされていて、時代を超えて愛されている証拠だと理解が追いついてきました。
- koki:でも、それって素晴らしいことですよね。
- Teru:確かに、今日こうやって、アンバサダーを通じて集まれたのが何よりも嬉しいですよね。遠方の方もいらっしゃいますが、ブラックバス101年目を迎えたここ芦ノ湖まで集まっていただきありがとうございました。これからも楽しい釣りをして行きましょう。
いつの時代にも愛されている丸型の“アンバサダー”。
芦ノ湖に集まった11人は、それぞれの丸型“アンバサダー”をリールシートに乗せてバスフィッシングを楽しんだ。
上は60代から下は20代まで。その光景は、“アンバサダー”が世代を超えて愛され続けていることを物語っていた。レジェンド達はノスタルジーな感覚でこのリールを可愛がり、またはヴィンテージ好きのようにローテクを楽しんだりする。しかし
新世代達はビッグベイトとの相性を楽しみながら、現代のスタイルで自然と現場に溶け込ませている。クラシカルなリールでありながら、これを新しい形でカルチャーとして発信している。自分達とは異なる楽しみ方だが、レジェンド達はそれを優しい目で見守る。何故ならお互い“アンバサダー”を愛する仲間だから。これはいつの間に自然と生まれた同志の絆かもしれない。
そして今年、新たなアンバサダーがお披露目になる。そのフォルムは、かつてのモラムシリーズを思わせるような、新しい時代へ向けた一台でもある。この先もアンバサダーの歴史はまだまだ続いていくだろう。
また日本にブラックバスが移入されてから100年目を記念し彼がPFJ社と共に開発したロッドも記憶に新しい。あまり手の大きくないアングラーでもアンバサダーをパーミングしやすく、ビッグベイトなどを投げても魚を掛けてもしっかり曲がる仕上がりだ。そして101年目を迎えた芦ノ湖でも、これを握って釣りをするのが夢だったそうだ。そんなフィールドをリスペクトした1本とも言えるだろう。
Abu Garcia/ROUND GAME
また日本にブラックバスが移入されてから100年目を記念し彼がPFJ社と共に開発したロッドも記憶に新しい。あまり手の大きくないアングラーでもアンバサダーをパーミングしやすく、ビッグベイトなどを投げても魚を掛けてもしっかり曲がる仕上がりだ。そして101年目を迎えた芦ノ湖でも、これを握って釣りをするのが夢だったそうだ。そんなフィールドをリスペクトした1本とも言えるだろう。(長さ:7.7/パワー:XH/操作:R/ピース:1/タイプ:BC/価格:¥77,000(税抜)
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