東北の長く冷たい冬を乗り越え、待ちに待った夏がやってきた。今回の舞台は猪苗代湖。福島県のちょうど真ん中辺りに位置するこの湖は日本で4番目に大きい湖。夏は水上バイクやウェイクボード等のウォータースポーツで賑わい、冬は白鳥が飛来する。北側には会津のシンボルである磐梯山がそびえ立ち、四季折々の姿を湖面に映し出すことから「天鏡湖」の別名を持っている。千円札でお馴染みの野口英世氏の出身地としても有名だ。そんな猪苗代湖で今回挑戦する釣りは、メタルジグで湖底に潜む大イワナを狙う「レイクジギング」。DeeDeeDesignsの協力をいただき、この日のために前々から考えていた秘策プロトルアーもやっと形になった。この日が来るのをどれだけ待ったことか…。天気は快晴ベタ凪、波ひとつない湖面は鏡の様に青空を吸い込み輝いている。今日こそ最高の釣り日和だ。「さあ、黄金イワナを求めて宝探しに出発だ!」。舵を取るのは仲間のマーシー。地元とは言え、ここで船を走らせたのはここ数年のこと。桟橋に並んだ3人(TAKUMI、TAKUYA、スカジットデザイン、ディーディーデザイン代表のKAIを乗せて猪苗代湖をクルーズ。以下はTAKUYAが語ったレイクジギング。
僕が「レイクジギング」という言葉を耳にしたのは数年前のこと。「ジギング」って海の釣りじゃないの?湖で船の釣りって「トローリング」のこと?半信半疑のままガイド船を予約し、レイクジギングを体験してみた僕は驚き後悔すらした。こんなに楽しい釣りが地元にあったなんて…。早速、所有していたアルミボートを売り払い、レイクジギング用の船を昨年購入。メンテナンスを繰り返し今年のシーズンを迎えた。「レイクジギング」の楽しさといえば、その攻撃的な釣りのスタイルと雄大な猪苗代湖が育んだ美しい魚達に出会えること。水温が上がる夏こそ彼等に出会える確率は高く、浅瀬のシャローエリアから水温の安定しているディープエリアへ避難する。そのタイミングをメタルジグで狙い撃つのだ。魚探を使いながらブレイクラインやベイトの群れを探し、彼等が潜んでいるであろうエリアにメタルジグを落とし込んでいく。水深20m?30mのボトムへ一気にメタルジグを落とし込み、激しくしゃくり上げてくると、澄み切った猪苗代湖の水底からギラギラと光るメタルジグにまとわり付く様に、巨大なイワナ達が水面直下まで追いかけて来る。これぞ、この釣りで一番心が揺さぶられる瞬間だ。その魚体に触れる水を黄金色に染めながら、薄暗い水底から這い上がってくる姿はどこか幻想的であり、時に恐怖すら感じる。この恐怖心とは魚の大きさに驚くだけではなく、普段は決して眼にすることの出来ない神々しいナニかを目撃してしまった様な、あるいはこの世に存在を疑うUFOでも見つけてしまった様な、そんな得体の知れない恐怖心に近いと。この日、ありがたく僕の竿に掛かった黄金色の宝物は数分の格闘の末にその全貌を露にした。釣り上げたのは50センチを優に超える光輝く巨大なニッコウイワナ。こんな猪苗代湖から頂いた宝物は決して粗末に扱ってはならない。熱々になった船のデッキにそのまま置くなんて失礼極まりない。僕らはリリース前提のルアーフィッシングを楽しんでいる。魚体を火傷させることなくリリースを心掛けたい。とは言え、せっかくの出会いなので出来るだけ長くこの美しい魚体を眺めていたい。そんな思いから、この日のために作成したのがアクリル製の自家製宝箱。そっと納めその黄金色に輝く美しい魚体を目に焼き付け、心から感謝し、また来年の再会を約束してお別れした。
この日のために仕込んだルアー「スラッシュ」 が活躍。メタルジグの縦アクションに、あと一歩で食いつかない魚がいる。そんな時のために新作ルアー「スラッシュ」を仕込んでいた。喰い渋ったトラウトだったがコイツの上下左右の動きが抜群に効いてしまった(笑)。只今、DeeDeeDesignsから製品化を進めている。
https://dddwebshop.com
KiU/FISHING ROUND CASE POUCH 税抜¥1100
バッグやウェアにサッと取り付けられるカラビナ付きポーチ。リーダーやスナップ、糸クズやちょっとしたゴミなどを収納できるので便利。ちょっとした工夫が現場のストレスを回避してくれる。撥水防水加工を施した600Dの丈夫な生地でカーキと黒の2色展開。
https://kiu-online.jp
KiU/FISHING POUCH Large 税抜¥1700
釣り場で使う小物類を1個にまとめられるホーチ。スナッフ、ラインカッター、マグライト、ウェットティッシュ、グローブなど。内部にはメッシュポケットやキーカラヒ?ナ、複数の仕切りを装備。外側には前後2か所の収納スぺース装備。撥水防水加工を施した600Dの丈夫な生地でカーキと黒の2色展開。
https://kiu-online.jp