名古屋の“おおの”さんと言えば老舗中の老舗。琵琶湖をメインにしたバスフィッシャーやライギョ釣り愛好家が集まるアツいお店。そのキャリアはルアーのメインショップになってから今年で37年目。その前の釣具屋から数えると48前にもなる。そんなお店を三代目で継いだ哲郎さんにお話を聞いてみた。
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おおの:祖父から受け継いで私が三代目に当たるんですが、実は祖父が倒れた時に父はお店を閉めようと考えたらしいんです。他にやりたい仕事があったので、お店に見切りをつけて閉店セールを行なったらしいんですが…そうしたら、近所の子供さん達が大勢いらしてくれたらしくて。「こんなに子供が来てくれるなら!」と、父は釣りに未来を感じたらしく店の継続を決めたようです。
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LB:心温まる話ですね…。にしても、当時集まる大人のお客さん達は濃そうですね(笑)。
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おおの:私が幼少の頃は22~23時くらいまで店が閉まらないことはよくありました。濃い大人の方達が夜な夜な集まって、タバコの煙が充満する中で魚のことについて永遠に語り合うという、少し異様な印象がありました(笑)。釣りについて社会的立場や年齢に関係なく、対等に真剣に語り合う釣り人の姿がありましたね。
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LB:好きな者同士の魔力さえ感じます(笑)。ところで明日は日曜ですが定休日なんですね?
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おおの:はい、日曜日はお客様の皆さんが釣りに行っているので。釣具屋には用事がないというか(笑)。ウチの場合は金曜や土曜にはお越しになって、ルアーを買い足したり糸を巻き替えたり事前準備をなさっているようです。ですから、開けていてもあまり意味がないかな?と(笑)。
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LB:凄いですね?。釣りにストイックというか真面目というか、皆さん釣りを正面から捉えている「純SUNDAY ANGLER」なんでしょうね。
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おおの:もっと言うと、木曜に糸を買って巻き替えてリールに馴染ませている方もいらっしゃいます(笑)。
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LB:えー!頭が下がりますね。真の釣り人が集まっている証拠でしょうね。
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おおの:バス釣りだと琵琶湖へ通うお客様が多いんですけど、現場が釣れていなくとも釣りのルーティンが染み付いているようで、結果釣れなくとも皆さんニコニコして釣場に通っていますよ。30年以上前から確立している「名古屋釣法」も健在ですし、あとはライギョ釣りにも力を入れています。各種フロッグやオリジナルロッドまで何かございましたら遠慮なくお尋ね下さい。
愛知県名古屋市東区白壁2丁目12?15 大野ビル
TEL: 052-961-0850
営業時間:火曜?土曜 11:00~20:30
定休日:日曜・月曜
https://ls-ohno.jp