海や川て?失くしたフ?ラスチック製ルアーは、自然界て?分解されす?環境に残ってしまい、マイクロプラスチック問題の一因に繋がってしまう。不本意だが我々フィッシャーが水中にルアーロストしないか?と問われれば答えはNOだ。水中の根掛かりや、糸が切れてしまうラインブレイクなど、出来ることなら我々も避けたいトラブルが山ほどある。フィッシャー側からすると、高価なルアーや大切なルアーが無くなってしまうのは悲しい事件だ。しかし自然界からすると、それは迷惑に他ならない不要な置き土産だ。もちろん、全てのフィッシャーがそれを避けたいと思っていると信じたいし、後ろめたい気持ちで釣り場に立つフィッシャーだって少なくないはず。そこに注目して立ち上がったのが、東京工業高等専門学生の皆さんだ。東京工業高等専門学校(機械工学科)の学生が授業の一環として、環境配慮型ルアーの開発に取り組んでいる。それは微生物が分解してくれる海洋生分解性プラスチックのルアーで、万が一失くしても自然に返ってくれる「地球に優しいルアー」だそうだ。この姿勢に様々な方面からサポートの手が上がった。材料を提供してくださる「ホッティーポリマー株式会社」や、日本バスプロ協会まで応援してくれているようだ。今回はデザインの監修を務めるルアービルダー「HUNCHBACK」の中務さんと、生徒を束ねる白土先生に詳しいお話を聞いてみた。
東京工業高等専門学校 機械工学科講師 白土 清さんと、ルアーブランド「HUNCHBACK」ビルダーの中務 誠哉さんとのお話
白:このプロジェクトは46人の学生達が3人1組くらいのチームになって、自分達のスキルを生かし社会課題の解決に取り組む活動を行っています。
L:みなさんは釣り好きなんですか?
白:このチームに釣りを趣味としている生徒はいませんね。僕がコロナ禍の時間で少し釣りをやってみたくらいで。本格的じゃなくて、子供と一緒にウナギ釣りをするレベルですけど。その時に同級生の中務さんを訪ね、霞ヶ浦で色々と教えていただきました。その延長で川の清掃活動に参加したりして、釣りやECOの意識が少し高まったのかも知れませんね。調べていたら…生分解性プラスチックという素材は、微生物の働きで水や二酸化炭素に分解されると知りました。水辺に向かって投げるルアーこそ、この素材を使って水質や自然環境を守るべきだと思いまして。そんな頃に学生達の課題を考えていたので、中務さんにもデザインの協力をいただき、彼らにこの提案をしたら快く賛同してくれました。
L:「HUNCHBACK」の反応はどうでしたか?
白:中務さんのルアーって、一般的なルアーより個性的で可愛いじゃないですか?だからこそ手を上げてくれた子もいますし、そもそも地球環境に貢献したい気持ちがあって協力してくれています。
中:最初は「ん?」と思ったんですけど、話を聞いてからテンポ良く数ヶ月でまとまって。協力的な周囲の環境に驚きと実感が湧いてきましたね。
L:こんな美しい発想や行動を否定する大人もいないと思うし、ましてや釣り業界では高齢化が進んでいるから、この世代が水辺の事を考えてくれるだけでも相当嬉しいでしょうね。
中:本当は根掛かりのリスクが少ないトップウォータープラグより、潜るルアーの方が相応しいと思ったんですけど、そもそも釣りをしない彼らが水中のバランスを考えてルアーを作るのって難しいですよね。でもトップだったら、浮いているだけでも釣れる可能性があるじゃないですか?とりあえずは彼らの第一歩ですから。僕がシンプルなペンシルベイトを造形して、それを彼らがスキャンして3Dプリンターで増産し、それを僕がペイントする流れで進めています。
L:ですね、潜るルアー開発は今後の心あるメーカーさんにお任せしましょう。この活動は今の生徒さんが卒業しても継続されて行くのですか?
白:この一期生で辞めるつもりもないですし、先輩から後輩にバトンを渡して、後に認定された製品を生み出し、その収益を寄付出来るようになったら良いなと思っています。
L:人材育成をしながら、環境問題に触れ、クリエイトまで学べる…。我々釣り人としては、恥ずかしいような頭が下がるような良い話ですね。彼らにもこの機会に釣りの楽しさを理解してもらえたら嬉しいし、釣り人こそ彼らが取り上げている問題に耳を傾けるべきなのかも知れないですね。釣り好きな自分としては、そんなクロスオーバーが実現したら大変嬉しく思えます。
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